車のエンジンオイル交換は、プロに依頼すると安心できます。
素人が対応してオイル漏れしたら大変危険なためです。
しかし、プロに依頼すると費用がかかるので、自分でオイル交換したい場合もあるでしょう。
「自分でエンジンオイルを交換する際の費用はどのくらいかかる?」
「オイル交換に必要な道具や知識を教えてほしい」
「廃油処理の方法が知りたい」
と気になる人は多いのではないでしょうか。
本記事では、エンジンオイル交換を自分でした場合に必要な費用や、廃油処理の方法を説明します。
目次
エンジンオイルの交換を自分でした際の費用
車のエンジンオイルを自分で交換すると、プロに依頼するより費用を抑えられる場合があります。
オイルの種類や量によりますが、一般的には2,000〜8,000円程度が目安です。
しかし、オイル交換が初めての場合、初期費用がかかってしまいます。
オイルから道具まで含めると、初回は10,000〜20,000円程度必要でしょう。
したがって、トータルコストを考えると、自分でのオイル交換は必ずしも安上がりとはいえません。
2回目以降は初回に準備した道具が使えるので、費用を抑えられます。
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エンジンオイルの交換に必要な知識
リスクが伴っても自分でエンジンオイル交換する場合は、道具や知識が必要です。
3つの必要事項を説明しますので覚えておきましょう。
必要な道具を揃える
エンジンオイルを交換を自分で行う場合には道具が必要になってきます。
ガソリンスタンドやホームセンター、カー用品店などで販売されています。
主な道具は以下の表を参考にしてください。
必要な道具 | 説明 |
エンジンオイル | 車種により適合があるため調査が必要 |
オイルジョッキ | オイルを入れるための専用の容器 |
メガネレンチ | オイルを排出するための道具 |
トルクレンチソケット
|
オイルを排出するためのドレンボルトを締めるための道具 |
ドレンパッキン(ドレンワッシャー) | ドレンボルトを締める際に使用 |
ジャッキとスタンド | 車を持ち上げるための道具 |
以下は準備すると便利な道具です。
便利な道具 | 説明 |
廃油処理剤 | 廃油を適切に処理するために使用
固まるタイプと吸収タイプの2種類 |
耐油手袋 | 手を保護するために使用 |
メガネ | オイルが飛び散った際に目を保護するために使用 |
事前に必要な道具をそろえて、オイル交換時に困らないようにしましょう。
二通りのエンジンオイル交換方法
エンジンオイル交換を自分でやる際には、上抜きと下抜きの2つがあります。
上抜きはオイル量を測定するオイルレベルゲージが刺さっているチューブに、ホースを入れて吸い上げる方法です。
オイルを抜くためのドレンボルトを緩めたり、車を持ち上げたりする必要がないため、手軽に作業ができます。
下抜きではオイルをすべて抜き取ることが可能で、オイルをためておくオイルパンを外す必要がありません。
一般的なオイル交換方法は下抜きです。
以下に、下抜きの基本的な交換手順を説明します。
- 5分前後の暖気運転でオイルを温める
- オイル注入に必要なオイルフィラキャップを開ける
- オイルレベルゲージを引き抜く
- 車体をジャッキアップしスタンドで固定する
- 底面にあるオイルパンのすぐ下に、廃油処理箱を置く
- オイルを抜くためオイルパンのドレンボルトを外す
- 新品のドレンボルトのワッシャーに交換する
- ドレンボルトを締める
- オイルフィルターを取り除く
- オイルフィルターを新しく取り付ける
- ジャッキアップを解除する
- エンジンオイルを新しく入れたらオイルフィラキャップを締める
- 一分前後の暖気運転でオイル量を確認する
適切な方法でオイル交換しましょう。
廃油の処分方法
エンジンオイルを自分で交換した後は、廃油の処理も適切に行うようにしてください。
川や下水に流したり不法投棄したりすると、環境に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
主な廃油の処分方法を3つ紹介しますので参考にしてください。
自治体が指定する収集場所に廃油を持っていく
廃油は、自治体が指定する収集場所に持っていくのが一般的です。
無料で廃油を処分可能な場合があり、費用がかからないのでおすすめします。
しかし、自治体により対応が異なるため、必ず確認しましょう。
廃油処理の業者に依頼する
廃油は業者に処理の依頼をすることができます。
適切に廃油を処理してくれますが、費用が高い場合があるため注意が必要です。
費用が明確か、廃油処理の許可を取得しているかで判断して依頼しましょう。
ガソリンスタンドに廃油を持っていく
普段利用しているガソリンスタンドでも、廃油処理が可能です。
店舗により無料と有料の場合があります。
しかし、セルフのガソリンスタンドの場合は、廃油を回収するタンクが未設置のため、持ち込み不可な場合が多いでしょう。
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プロにエンジンオイル交換を頼んだ際の費用
ここまでエンジンオイルを自分で交換する方法をご紹介してきましたが、手間や時間を考えるとプロに頼んだ方が良いこともあるでしょう。
費用はかかりますけどね。専門業者にエンジンオイルの交換を依頼すれば、個人でやるよりかは安心・安全が担保されます。
主な依頼先を3つ紹介しますので参考にしてください。
カー用品店
安価にエンジンオイル交換を依頼できるのが、カー用品店のメリットです。
オイルやフィルターを大量に仕入れてコスト削減しているため、安価に交換ができます。
オイルのみだと1,500~4,000円、オイルフィルターを加えると2,500円〜5,000円程度で依頼可能です。
また、オイルやオイルフィルターの種類が豊富にそろっているため、好みに合わせて選べます。
オイル交換費用を少しでも抑えたい場合には、カー用品店を選択しましょう。
ガソリンスタンド
エンジンオイルの交換は、馴染みのガソリンスタンドでも依頼することが可能です。
オイルのみだと2,000〜3,000円、オイルフィルターを加えると3,000〜6,000円程度で済むでしょう。
さらに、ガソリンスタンドは全国に多くの店舗があるため、利用しやすいのがメリットです。
手軽にオイル交換を依頼したい場合には、ガソリンスタンドをおすすめします。
カーディーラー
エンジンオイルの交換はカーディーラーでも行なっています。
メーカー純正のエンジンオイルやフィルターを使用するのがカーディーラーの特徴で、車種や走行距離に合わせて適切なものを提案してくれます。
しかし、カー用品店やガソリンスタンドと比べると費用が高めです。
純正品の使用やサービスで料金が加算されるためで、店舗によって異なりますが、4,000〜10,000円が一般的な価格です。
しっかりとしたサービスを受けたい場合にカーディーラーを検討しましょう。
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まとめ
エンジンオイル交換を自分でした場合の費用などについて説明しました。
目安として6カ月ごと、もしくは5,000km走行ごとのオイル交換がおすすめです。
プロに依頼すればオイル交換は安心ですが、安価で済ませたいのであれば、正しい知識を持って自分で対応するのもよいでしょう。